黄金のスコップ 小説紹介

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「猿」 十二国記 評価B-

気付けば猿。紛う事無き猿。混乱の内に始まるサバイバル。
妖魔に襲われ疲労困憊、おまけに空腹で眼の前に美味そうな実があれば答えは一つ。
この実の正体は卵果。アダムとイヴの禁断の果実と同じくらいヤバイ物。
そんな実をたらふく食べた猿が、やがて各国に魔猿公の名を轟かせる事になるお話し。

罰当たりにも程がある実を食べた猿。実の力で生きること500年。
合間に人界を荒らし回ったりと好き放題したおかげで大妖魔と認定。
神通無比にて強力無双。恐れ多くも天意に唾棄する魔猿公。
そんな噂されている猿と風変わりな学士がまさかの出会い。

色々と噂されているとはいえ元は人間。そして長き時を生きる妖魔。
別段襲ったりとかするわけでもなく実はのんびり過ごしています。
この時代には無い知識を持つ猿は学士にとっては賢人。おかげで付きまとわれる事に。
辟易しつつも相手する猿と妖魔に臆しない二人のやり取りはなかなか面白い。

おかげで妖魔を取り入れる変人の王、その国を支える一柱となる展開は予想外。
賢ければ妖魔であろうと取り入れる器の大きさ、そして人を魅了するあり方。
まるで劉備が諸葛亮を訪ねる三願の礼を見ているようです。なんとも中国らしい。
かって人に恐れられた大妖魔が人を救う賢猿と讃えられるとは因果な物。

しかし人の寿命は限りあり。かって尽くした国、かわりゆく時代。
そんな時代の機微を読ませてくれる作品。果たして猿はその瞳に何を映すのか。
知恵物として一歩引いた視点はなかなか良い眺めです。












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